Gストリング(G-String)とは、フロント部分の生地が極端に少なく、V字型になっていて、サイドとバックがひも状になった下着のことを言います。フロントの生地は、一般の繊維、レザー、ビニル素材などが使われ、性器を隠すだけの大きさしかありません。バックはひも状の生地がフロントの生地をつないでいるだけですので、Tバックよりも生地が少なく、肌の露出も多いと言えます。Gストリングの形状は、アウターのパンツから下着のラインが見えないという特徴があります。通常の下着として着用されるだけではなく、水着やダンサー用衣装(アメリカにおけるダンスショーに出演するダンサー達が着用する衣装)としても着用されたりします。日本のネット通販では、略して「Gスト」と書いてあったり、「ひもパン」と書いてあったりもします。Gストリングの多くが女性用の下着や水着ですが、男性用の商品もあります。日本ではあまり使われませんが、ソング(Thong)という言葉もあり、時々、Gストリングとほぼ同じ意味で使われます。しかし、Gストリングとソングは、専門的には、異なる種類の下着を指す言葉です。
Gストリング(G-String)は、19世紀以来、アメリカ先住民のふんどしを締めるためのひものことを指していましたが、後に、ふんどしそのものを指すようになりました。そこで、なぜストリングだけではなく、Gが付くようになったのかというと、バイオリンにおける最も狭い弦をGストリングと言うため、という説があるようです。また、以前に禁止用語として「G」が股間を表していたためという説もあります。どちらにしてもGストリングの語源は、はっきりとは分かっていません。